ポップな心霊論

幽霊が見えるという芸人のシークエンスはやともさんの「ポップな心霊論」というコラムを見つけて、なかなか面白くて読み込んでしまった。

まだ途中だが、一番なるほどと思ったのは「霊体が無色透明な人」という記事である。コラムでは魂が無色透明に見えるのは良心も罪悪感のない人であったと結論づけている。まったく罪悪感を抱かない人は生霊をはねのけてしまうと。

『その霊体が無色透明な人は誰もが認めるいい人。周囲からの人望も厚く、女のコからもモテるので、友達もすごく慕っていたようです。ところがバイト先の店内で女性を暴行して逮捕された。連行されるところで、すれ違いざまに「○○くん、今度ご飯行こうね」と悪びれることもなく言われたとか。』

これは私も心当たりがある。

以前にサイコパスではないだろうかと思った人たち。この人たちは恐れも罪悪感も良心も全く持ち合わせていない。そんな人なので絶対に他人から恨まれると思うのだが、なぜかまったく生霊を感じない。

あるプロジェクトのプロジェクトリーダーがサイコパスだと思ったのだが、外注の数はフロント企業だけで1000人越え、バックヤードで働く人を含めると何人いるかわからないほどだった。そのプロジェクトの人使いの荒さは奴隷か下僕なみで、体調を壊す人も多数いた。彼は相当に恐れられ、恨まれていたと思う。

本人は涼しい顔で、他人が苦しむようなことを平気で行う。ところが、まったく生霊などを感じない。

他にもサイコパスのような人物には何人か会ったことがあるが、本人に罪悪感がない場合は他人の恨み(生霊)とかをどこ吹く風でスルーできるんだーなどと思った。

シークエンスはやともさんのお話は非常に納得できる。

良心も、恐れも、罪悪感もない相手からは逃げるしかない。恨みすらはじいてしまうのだから。

サイコパスのような人物はシリアルキラーのような犯罪者をイメージするが、実は意外とその辺にいるらしい。学校の1クラスに1人ぐらいいる比率だったと思う。経営者、官僚、政治家、弁護士、外科医、軍人、やくざなどには多いと言われてる。他人に平気でひどいことをできる人が強い分野でもある。もちろん、全員がそうではない。人の印象操作をするのに長けているので、意外と人気者に見えたりする。

恐怖感がなくて、罪悪感が全くない人はその疑いが強いと個人的には思っているが、そういう人からは全力で逃げるしかない。改心とか反省ということはできない存在なので、退けるには殺すぐらいしかないのがサイコパスだと思うのだ。しかし、それは平常の社会では無理。

呪詛すら効かないのだ。これはもう逃げるしかない。