12月に入って世間はクリスマス商戦一色で、イルミネーションなど綺麗だ。
NHKのニュースでは赤い色の蟹を評して、クリスマスカラーですねと無邪気なコメントを言うアナウンサー。赤はサンタクロースの色というのは多くの人が信じて疑わない。
実はサンタクロースの服の色は昔は緑や茶色などまちまちだった。
明治の絵本にはそれが描かれているという。サンタクロースの衣服が赤一色になったのはコカコーラのCMの影響だというのは結構有名な話。それを知った時には興醒めしたのを覚えている。
サンタクロースのモデルはセント・ニコラウスだそうで、オランダ読みがサンタクロースとなるらしい。伝説では貧しい娘はお金がなくて、売られそうになるとか、結婚ができないとかで困っているのを見て、ニコラウスが金貨を投げ入れると靴下に入り、そのお金で娘は助かる。
一説ではそのずっと後にフランスの修道女がセント・ニコラウスに習い、貧しい子供達に食べ物を配ったのが彼の誕生日が12月の早い時期にあり、その日だったという。それがいつのまにかクリスマスイブに変わっていったという。
そして、コカコーラの資本力は世界中にサンタクロースという夢を赤いコカコーライメージカラーで席巻していった。
こう考えると世の中の常識はキャンペーンやコマーシャルでできている事が多いことに気づく。途中までは人の善意ではあるのだが。
クリスマスがキリストの誕生日というのもはなはだ怪しい。中近東は12月は寒い。そんな時期に馬小屋で生まれたら母子ともにタダでは済まない。
ローマ帝国がキリスト教を導入しようとした時にそれまでの宗教の冬至祭である12/25あたりに当て込んでキャンペーンを張ったというはなしもある。
当たり前と思っている事の起源を調べると我々はハッタリと洗脳の産物に踊らされていて、元々の真実ってなんだろうと思ってしまう。
日本人にとってはクリスマスも宗教色はなく、宴会のネタに過ぎない。飲んで食べて楽しもう。