運の良い人、運の良いタイミング

運が良い人を採用した方が良いと友人の経営者などに言うものであるが、人の運の良し悪しが必ずしもその組織やプロジェクトを作っている訳でもないような気がする。

Aさんがチームに来たのは新しい案件が立て込む時期だった。彼はあまり運気を持っている人では無い。そして、チームは大混乱の案件をこなしていくことになる。

Aさんが一身上の都合で会社をやめていくことになった。その頃には揉めに揉めた案件群はほぼ終わりに近づいていた。

考えてみると彼が来たのは残業が多いのが始まった頃でそれより数ヶ月前はほぼ定時で終わっていた。そして、彼の代わりに来た人は割と運気を持ってそうな人だった。これからも雑多な案件はあるが少し落ち着きそうな感じ。

ではAさんが来たからチームは様々な問題が起きたのか?というと私はそうでも無いのではと思っている。むしろ、彼はとても優秀で気が利いていた。今となってはそれを実感している。もし、Aさんがいなかったら、あの時期は乗り越えるのがさらに厳しかった。

チームのバイオリズムはとても暇な時期、楽な時期もあるし、これから嵐がくるぞという時期もある。彼の運の悪さはそんな大変そうな時期に来たことかもしれない。間の悪い人である。波動共鳴の法則は同じような気の人を呼び込むものだ。

逆に歩くパワースポットを自称するような人がいる。その人と関わると相手もうまく行くような人。もちろん、自称していても本物もいれば本人の誤解ではないかと思う人もいる。

Bさんは私が観てこの人は本物かもと思わされる人だった。波動は高い。その日は大荒れで土砂降りの予報があと1〜2時間続く天気予報で、電車に乗っている間は雨が降っていた。雨量予測は13mmとか16mmなので、歩いては来れないのではと心配してた。

しかし、駅を降りて外を見ると雨は止んでいた。その時、ウェザーニュースの予報はまだ土砂降り予報のまま。しばらくするとBさんは傘も持たずに現れた。

実に奇妙だった。

Bさんは思うことは大体叶うという。また、人と会うと相手も色々と好転するのだが、その事を自覚するようになってからは無闇に人には会わないようにしていると言っていた。たしかに、自覚なく他人の運命を変えるものでは無い。また、Bさんを利用しようとする輩も出てくる。

その話聞いて冗談で言ったのは、御簾の中から面会すれば良いのじゃ無いですか?である。

なるほど、昔天皇は御簾の中にいて、無闇に下々の衆に面会することはなかった。もし、天皇がとても運気が高く、影響力が強い場合、無闇に人に会わないことで、その人たちの運気に影響しないようにするというのがあるのかも、などと勝手に妄想してしまった。

人の持つ波動が他人に影響を与えることはある。逆エンパスは幾分でも影響は与えるから、その特徴が成せるのではと私は思う。なので、逆エンパスで、かつ強力な高波動を持つ人物がいたら、会うだけで相手の運気を好転させてしまうかもしれない。

面白いのはBさんは自分は人やその場所が絶好調なタイミングで会うことになっているのではないかと自己分析していた。自分の影響で相手が変わるのではなく、相手の好調なタイミングで引かれていくだけであるのだ。なるはど、そんな所もあるかもしれない。

昔、「何もしない気功師」という人がいた。彼は特に施術的なことはしないが、相手と話をしているだけで、気がつけば相手の不調がなくなってしまうということで、そう呼ばれていた。彼の場合はタイミングではなく、彼の影響で相手が変わると捉えられている。

これは卵が先か鶏が先か的な命題である。世の中いろんな事があって実に面白い。