アイドル 鈴木愛理

私は普段アイドルにはあまり興味を持たないのだが、鈴木愛理が歌が上手いのに驚いた。

ハロープロジェクト出身らしいが、卒業しており、ピンのアイドルと俳優をやっているよう。最近のドラマで知ったが、その主題歌を聴いてもさほど驚かなかった。しかし、たまたまyou tubeでアニソンを歌っているのを見て驚いた。

YOASOBIのアイドル、祝福、ADOの新時代などを見て、私が聴く限りは、本家より表現力があると思う。

YOASOBIの歌はボーカロイド向きとも言えるほど歌詞の字数が多く、早く、音域もひろく、転調も多い、大変に難しい歌である。上手いと定評のあるアニソン歌手が怪物を四苦八苦して歌っているのを見たことがあるが、それぐらい難しい。その歌手も決して下手ではない。

YOASOBIのIKURAはその難しい曲を歌いこなせるというのはすごいことである。ハロプロというアイドルグループ出身の鈴木愛理が、音域、声量は十分で、表現力としてその上をいくと思わされるのは、正直驚きである。本物の「Japanese kawaii」のアイドルがYOASOBIのアイドルを歌うとこうなるという感じ。

あと、彼女の声は波動が高い。売れている歌手の波動はプラマイ0から+1ぐらいのフラットな波動の人が多い。プロで波動が高い人は少ない。楽しんで歌っているということだ。

ハロプロやAKB48はおニャン子クラブ以降、ピンではハコを一杯にできない娘たちを束にしてハコをいっぱいにするという秋元康が編み出した手法である。

その前の時代は山口百恵、松田聖子、中森明菜、小泉今日子のような圧倒的なキャラで一人でもハコを一杯にできるピンのアイドル歌手が主流だった。しかし、そんな歌手はそうそう出てこない。

実際、AKB48やハロプロでは卒業してピンで歌手として生き残れる人はほぼいない。隆盛を誇った初代AKB48や初代モーニング娘のセンタークラスでもピンとしてアイドルとして残った人はいない。私的に今でも新しい曲が聴きたいのは松浦亜弥のみだ。彼女は本当に上手かった。

鈴木愛理はハロプロが生み出した究極のアイドルになりうる。

残念なことに持ち歌には恵まれない。つんくさん、卒業生にも売れる良曲を書いてやってくれ。